(故)会田ジャッジ コニろぐ@REX-BOX



(故)会田ジャッジ

これから書く出来事は、実は誰にも話したことがありません。

もう約7年も前のことになりますが、
私としてはまだ昨日のことのように感じます。
お亡くなりになった会田ゆきおジャッジ、
私の尊敬するとても素晴らしいお方でした。
この写真を見る度に、もう涙が出そうになります。

011104-3aida_cc.JPG

この写真の子、ヴィクターはわが家で6匹目のショーキャット、
アメリカから生後5ヵ月ごろ来日し、
生後6ヵ月ごろからキツンクラスでショーに参加し始めて
この写真はヴィクターにとって3度目の参加、大阪でのショーの様子です。
私はと言いますと、CFAショーに出入りさせてもらうようになってから
最初の5年間ぐらいは、いわゆる新人虐め的なことにも遭い、
なるべく地味に地味にショーに通っておりました。

この会田ジャッジのリングで入賞させていただき
ロゼットにサインを頂く際に
「外産?やっぱりねー全然違うよね!頑張りなよ!」
と言って頂きました。
その場では気付かなかったのですが、実はこの時に頂いたお言葉の裏には
「(あなたを虐めているグループが出陳しているコーニッシュより)全然違うよね!
(虐めに負けずに)頑張りなよ!」
という意味を周囲に悟られないように励ましてくれたのでした。
今だから言えることですが、けっこう露骨に嫌味を言われたりしたもので
周囲の方も気付いたのだろうな、と思います。
  ※誤解のないように補足しますが、その皆さんとは
  懲りずにショーに通っているうちに徐々に打ち解けまして、
  残念ながらその中のお二人はお亡くなりになってしまいましたが、
  もうお一人の違うブリードのTさんには
  今ではとてもお世話になって仲良くさせて頂いています。ね、Tさん!(笑)

そんなわけで、キツンクラスに計5回続けて参加、
ヴィクターは体高が高くなり、毛も増えて
たくさんのリングで入賞、ベストキツンもたくさん頂きました。

が・・・
いよいよ本番であるはずのチャンピオンシップ(成猫クラス)になるころから
ヴィクターの毛は薄くなり始め、ショーの審査でも「シャー」
と吹くようになってしまいました。
原因は、私です。切っ掛けは、ダイエットさせる加減を失敗したのです。
コーニッシュレックスはとても頭がよく、
ヴィクターは、この空腹感はショーに出るためだと理解していて
ショーをすっかり嫌いになってしまいました。

噛んだり引っかいたりはしないものの、ショーマナーはどんどん荒れ、
毛もどんどん薄くなっていって、
それにしたがって、成績も落ちてきました。

もうグランドチャンピオンは諦めるべきかと思い始めたころ、
会田ジャッジのリングでの審査。
予想もしていなかった光景を見せていただきました。
普通、ジャッジさんが審査ケージから審査台へ猫を運ぶ時
猫と対面しない持ち方で台に運ばれることが多いのですが、
会田ジャッジは、運ぶ際に一般の飼い主さんが抱っこするような持ち方
つまり会田ジャッジの肩あたりに猫の顔がきて
猫のお腹は会田ジャッジの胸にピッタリとくっつく感じに
持ってくださいました。
嘘のようにヴィクターは「シャー」を言わず落ち着きました
そして、会田ジャッジはその体勢のままヴィクターの後ろ足だけを台に降ろし
ヴィクターを立たせた状態で会田ジャッジがやや前かがみ
つまりヴィクターが少し後ろにのけ反るような格好になりました。
すると、ヴィクターの背中側の皮膚がタワミ、
薄かった毛が寄せ集められて巻毛の段々がきれいに現れました
会田ジャッジはリングの前で見ている皆さんに
「きれいなコートでしょう?」と言葉を添えると
みなさんも
「うわぁ~!ほんと、すごいきれいね!」
と言ってくださいました。
前回は虐めについて励ましてくださった上に、今回は
私が心配していた2点を見事に見透かされた上で
それをカバーするハンドリングをしてくださったわけです。
そして、ファイナルにも選んで頂き、ロゼットにサインを頂く際に、
あまりにも感動してしまって「ありがとうございました」ではなく
「すいませんでした!」を連呼してしまいました。
会田ジャッジは、
『SHOW』とは、出陳者がジャッジに猫を見せるんではなく
ジャッジがお客さんに見せるものだからね。それが僕たちの仕事だから。
ケージに入っている時点で猫のクォリティは7~8割分かるし、
ケージから台に出すまでに残りも分かる。
台の上ではお客さんに喜んでもらえればいいんですよ。
喜んでもらえれば、またショーに来てくれるからね。

と仰ってくださいました。

仰るとおりに、私は会田ジャッジのその言葉とハンドリングに励まされ、
ヴィクターがグランドになるまで頑張ろうと思いました。

そして、ヴィクターがチャンピオンとして
3度目に参加した埼玉川越でのショーの土曜日に、
再び会田ジャッジの審査を受けさせていただきました。
そのショーでは既に2ヶ所のリングで入賞させていただき
会田ジャッジにも3rd Allbreed CHを頂きました。
ロゼットにサインを頂く際に
「まだ(グランドに)上がらないの?」と声をかけて頂き、
まだ参加頭数が発表されておらず獲得ポイントの計算ができなかったため
「もうちょっとです。」と答えました。
そして翌日の日曜日、頭数が発表されさっそく計算してみると、
なんと会田ジャッジから頂いたポイントの時点で
丁度グランドを達成していたことが分かりました。

これはぜひ、次にお会いしたらお礼を言わせて頂かなくちゃ!と
そのタイミングを楽しみにしていたのですが、
・・・・・残念ながら、会田ジャッジは、
もうお会いできない場所へ、行かれてしまいました。
お礼が言えずにお別れだったのがとても心残りです。

私は会田ジャッジのクラブに所属していたわけでもなければ
サインを頂く機会しかお話ししたこともないほど全くお付き合いもないのに
私と私の猫へお気遣い下さって・・・と思っていたのですが、
後々、他の出陳者さんたちとの会話に会田ジャッジの話が出ると
ほとんどの方が、会田ジャッジの審査やハンドリングについて
私と同じように感じていらっしゃったようで、今でも
「良いジャッジさんを亡くした」と偲ばれ続けています。

私は今までに猫を(ブリーダーやショー参加を)
もうやめようかと思ったことが100万回ありましたが
幸いにも支えてくださる方々に恵まれ、今日まできました。
その支えの一つに会田ジャッジの審査を受けらる喜びは大きな存在でした。
今では、REX-BOXキャッテリー出身の猫のオーナーさんも増え、
うちの子供のご家族、つまり親戚が増えてきたわけですから
益々頑張らなくちゃ!という励みになっています。

また、ショーにも参加してくださるオーナーさんも増えてきました。
せっかく費用をかけて出ていただくのだから、故会田ジャッジのお考え同様、
オーナーさんたちにも大いに楽しんでショーを好きになって頂きたい。
猫との楽しい思い出作りをして頂きたいものです。
私が初めてショーに出陳したころは、
ほんの数秒間でも猫をジャッジ台に乗せてもらえることが楽しみで楽しみで
前の晩眠れないほどでした。
今私が強く願うのは、ジャッジの皆さんも最初はきっと
そんな気持ちでショー参加に励んでいらっしゃったはず。
その感覚を思い出して頂きながら、審査を進行して頂けたら
きっと更に充実した数秒間になり、結果的に
新しいエキジビターを増やすことに繋がるのではないかな、と思うのです。
もちろん、私も、いろんな方に支えられたように
新しいエキジビターさんが気持ちよく、ショーを楽しんでもらえるような
お手伝いを、無力ながら努力したいと思っています。
ちなみに、もうここ5年ぐらいの間では新人虐め的なことは
ほとんどないと思います。(たぶん/笑)
でも、もしそんなことが起きたら、我々会田ジャッジに感銘を受けた世代が
全力でお守りします!
うちの子たちのご家族に限らず、
「興味はあるけど・・・」と二の足を踏んでいる飼い主さん、
「うちの雑種だし」と諦めている飼い主んも、
ぜひ、記念に一度キャットショーで愛猫との思い出作りを楽しんでみてください。



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コメント
(故)会田ジャッジ
なんて優しくて、そして、とても幸せそうなお顔のお写真なんでしょう。心ある方は、静かに、様々なことを解ってくださっているものですね。
私は2日間だけですが、REX-BOXさんのお陰で新しい猫の世界を覗かせていただきました。 愛する娘がジャッジされる姿は、結果如何に関わらず、なんとも晴れがましい気分の 親バカモード全開のひとときでした。その後も、自分の家の猫が出ていなくても、親戚の子供の発表会か何かに行くような気持ちで?キャットショーにオジャマさせていただいております。(笑)
でも言われてみれば・・・猫審査会ではなくて、ショーなんですよね! 一応 自分自身が舞台に立つ身としては、キャットショーはドックショーと違って動きがない分、一見かなり地味ですし、僅かでも工夫すれば、きっともっと美しい環境になるのに・・・とも正直思ったりしておりました。
でもこれも、ある意味、良くも悪くも伝統と格式なのでしょう・・・
いろいろと大変かと思いますが、ジャガモコに巡り合わせてくださったREX-BOXさんは、我が家とって大恩人です。とにかくお身体に気をつけながら・・・どうぞどうぞ頑張ってくださいね^^♡
 
by: mariko-sugita * 2008/12/03 03:32 * URL [ 編集] | UP↑

Re:(故)会田ジャッジ
必要なタイミングで出会えて、良い影響を与えてくれる人ってなかなか居ないですよね。感動しました。
自分にとって、見ていただいた時は、いつも声を掛けていただき、アドバイスもしてくれたEMMジャッジがショーマンシップに乗っ取った素晴らしい人です。ですから横浜のメモリアルショーに参加できて良かったです。
REX-BOX出身オーナー皆様と知り合えて仲良くしていただけるのも良い出会いが出来たと思います。
by: sakusaku * 2008/12/03 20:29 * URL [ 編集] | UP↑

Re:(故)会田ジャッジ(12/02)
mariko-sugitaさん
ありがとうございます!
ですよね、ぜひそのときの新鮮なお気持ちは大切な思い出にしてくださいね。
それに、確かに猫のショーって地味ですよね。
そんなところも新しいエキジビターさんが入って来にくい原因かもしれません。
私たちはそういうことに麻痺してしまって、なかなか斬新な発想って出てこないので
ぜひ、どんどんご意見をくださいね!
by: REX-BOX * 2008/12/04 02:49 * URL [ 編集] | UP↑

Re[1]:(故)会田ジャッジ(12/02)
sakusakuさん
そう言ってもらえて嬉しいです。
前田さんは、今は何も猫を飼っていないそうですが
数年前まではアメショ、コーニッシュ、セルカーク、デボン、アメリカンワイヤーなど
ご出陳もされていたんですよ。
それで、コーニッシュのコートの苦労を良くご存知なので
スカリーのコートを見たときに喜んでもらえたのでしょうね。
私がセルカークを迎えることを決めたころ、前田さんにアドバイスをお願いしたら
「ま~た~なんでそんな難しい猫種を」なんて仰っていましたっけ。
親戚猫の飼い主さんとお会いするなんて機会は普通ではなかなかないと思うので
ショーがその切っ掛けになって、それも面白いですよね。
by: REX-BOX * 2008/12/04 02:59 * URL [ 編集] | UP↑


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